『親が適切に子どもの勉強に関心をもつ!』
私たち親は、子どもに良かれと思っていろいろと干渉してしまいます。その最たるものが勉強への干渉です。
親が勉強に関心を示さなければ、子どもは勉強をするようにはなりませんが、そうだからといって、親が勉強に深く関わりすぎても、子どもは勉強から逃げていってしまうものです。
子どもの年齢に応じて、勉強をする目的をしっかり話しながら、親が勉強に関心を示し、子どもの努力をしっかり評価しながら、勉強に関わっていくことが大切なことです。
例えば、こんな感じで。
お母さん : 勉強する目的ってA君知ってる?
A君 : え~・・・。勉強するのに目的なんてあるの?
お母さん : 勉強する目的はあるわよ。小学生のあなたが、
何で算数や国語や社会を勉強するかというと、
まずは人間として基本的な能力を身につけるためよ。
計算だって、ものの考え方だって、知らなくては
ならないことが一杯あるのよ。まずは、
その基本的なことを今やっているのよ。
A君 : へ~・・・。そういうことなの。
お母さん : それと、目の前にある課題に対して、
しっかり誠実に対応するための訓練をしているのよ。
小学生や中学生は、まずは勉強という課題で訓練するの。
だから、勉強をすることが小学生や中学生の仕事なの。
A君 : そうなんだ。なんで遊びを仕事にしなかったのかな?
お母さん : 遊びを仕事にしちゃ、今度は遊びが勉強と同じように辛くなるだけでしょ。
それに、遊びは人それぞれの趣味があるから、訓練にはならないのよ。
このような会話で、たまには、勉強の目的を伝えるようにしてください。そして、その勉強は高得点を取ることが重要なことではなくて、しっかり目の前の課題に取り組むことが重要なことなのだ、と教えてほしいのです。
ここがポイントなのです。
95点をとっても、褒められない子どもは辛いものです。
何で100点を取らなかったの?と言ってお母さんやお父さんが責めてしまっては、子どもはどんどん勉強から遠のいていくだけです。
子どもの勉強に過剰に介入して、子どもが勉強嫌いになってしまうことのないようしたいものです。
親が適切に関心を子どもの勉強に持てば、子どもは自ずから勉強に向かうものです。
そのために、様々な会話を通じて、子どもに勉強する意味や勉強に関心持っているという思いを伝えていきましょう。