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高校三年生の夏

更新日:2024.02.29
公開日:2023.07.08

社校の高校部理系担当の土井です。

高校生の対応をしていて、いつも驚かされることは 大学入試を高校入試と同じように考えている人が多いと言う点です。兵庫県の高校入試は内申点が半分、3月テストの得点が半分で合否が決まります。大学区になったとは言え、限られた学区内での入試です。内申点によって ある程度の合否目安が出ています。対して 大学入試は全国区。推薦入試では内申点が大きな鍵となりますが、一般入試では共通テストの得点と二次試験の得点で ほぼ決まります。内申のウェイトが高校入試ほどではないのです。さらに もう1点 高校入試では多くの人が中三になって受験勉強を始めていました。入信頻出事項が未習だからです。入試出題内容は三つの学年から万遍なく出題するのが理想でした。中三になり学校や塾で新しい事を学びながら入試レベルまで昇華し身に付けるスタイルでした。新しい学習内容は入試に直結していました。対して 大学入試では高三になって学ぶ事の半分以上は二次試験出題項目です。共通テストに的を絞れば、大半は既習内容です。中三時代の『新しい事を学びながら受験勉強をする』というスタイルではありません。どちらかと言うと中三の夏にやった既習内容を入試レベルで総復習する方法を行わなければなりません。

まとめると 大学入試は高校入試と異なり、全国区で本番試験の出来のウェイトが高く、高三の二学区に習う事(特に理系科目)の多くは二次試験内容が多く、共通テスト内容は既習になっている ということです。

共通テストの出来は志望校を決める上で 非常に大切です。目標点を大幅に割り込めば志望校の変更を余儀なくされます。その共通テストは既習内容が多いのですから、夏に一通りの復習をしない手はありません。高三の夏。それは共通テストに備えた一通りの復習時期です。