お知らせ
  • TOP
  • お知らせ
  • 【高2生・保護者必見】大学受験の現実と対策ー早期スタートが合格への鍵
姫路駅前校

【高2生・保護者必見】大学受験の現実と対策ー早期スタートが合格への鍵

公開日:2025.09.28

姫路市内の高校2年生の皆さんとその保護者の方々へ。

9月27日(土)に高校2年制対象 大学進学説明会を行いました。

その中でお伝えした内容をかいつまんでご紹介します。

        

1-大学入試の現状ー「大学全入時代」の真実

18歳人口の推移と二極化現象

現在の高校生世代の人口推移は以下のとおりです:

2024年: 106.3万人

2025年: 109.1万人

2026年: 109.3万人(現高3生)

2027年: 108.5万人(現高2生)

2028年: 106.9万人(現高1生)      

               

この内の約6割弱の高校生が大学へ進学し,毎年約60万人が大学へと入学しています。

全国の大学の募集人数の合計は約63万人で,入学者数より募集人数の方が多くなっているのが現状です。 

確かに私立大学の半数以上(2025年度53%)が定員割れとなっており,「大学全入時代」と言われています。しかし,難関大学は依然として狭き門です。

             

厳しい現実:国公立大学の実態

国公立大学進学者:18歳人口全体のわずか12%

旧帝大進学者: 18歳人口全体のわずか1.7%

国立大学志願倍率: 4.4倍以上を維持    

                   

主要私立大学の志願状況例:

早稲田大学 :95,938人が志願  一般選抜募集は4,990人

関西学院大学:56,236人が志願  一般選抜募集は3,295人

近畿大学  :157,526人が志願   一般選抜募集は4,296人       

            

結論:行きたい大学は皆同じであり,依然として国公立大学や人気私立大学は厳しい競争となっている。

 

2-入試方式の多様化と戦略的選択

3つの主要な入試方式

1. 一般選抜

共通テスト+2次試験(国公立)

学力重視の選抜   

         

2. 学校推薦型選抜

高校からの推薦が必須

評定平均が重要(多くの大学で4.0前後を要求)

指定校推薦と公募推薦の2種類    

           

3. 総合型選抜(旧AO入試)

自己推薦(高校推薦不要)

多面的評価 志望理由や主体的な活動を重視    

 

推薦入試の重要性が増しています。

私立大学入学者の40% が学校推薦型で入学しています。     

国公立大学でも推薦枠拡大しています。

一例として,兵庫県立大学工学部:2025年度80人→2026年度137人に大幅増!    

 

新課程共通テストの影響

新課程の共通テストとなり,科目の負担が大幅増加しています!

文系の場合: 旧課程:34単位 → 新課程:41単位(7単位増)

理系の場合: 旧課程:36単位 → 新課程:41単位(5単位増)

現在,多くの高校で1年間に取得する単位が34単位となっています。

これは1年間,月~金曜日の朝8:30~夕方16:00まで毎日勉強したら34単位となるということです。

しかし,新課程の共通テストの単位数は41単位となっています。

これが示唆することは,1年間の勉強では共通テストの対策は物理的に間に合わないということです。  

 

3-合格への戦略:早期スタートの絶対的重要性

科学的データが示す真実

合格者の行動パターン: 旧帝大現役合格者の約8割が高2以前に入試対策を開始 しています!

合格に必要な学習量は変わらないので早く始めた方が有利になります。

⇒逆に遅れると逆転合格は実質的に困難 となります。   

 

4-効果的な学習法

1. アクティブ・リコール(想起学習)

インプット中心からアウトプット中心の学習へ

映像授業などを受講しただけでは成績は上がりません! 自らアウトプットをする訓練を必ず重ねてください。

これらは科学的研究で効果が実証済みです。    

 

2. 教材の厳選と徹底反復

多くの問題集に手を出すより厳選した教材を完璧にしましょう。

教材選定の相談も受け付けております。ご相談ください!  

 

5-具体的な年間スケジュール

高2生の今からやるべきこと

基礎固めの徹底: 各科目の基礎事項の完全習得

         苦手分野の早期発見と対策    

高3春までの目標: 基礎レベルから応用レベルまでの完全習得

            志望校の過去問研究と対策    

 

大学入試の実際のスケジュール

国公立大学:

9月~:総合型選抜開始

10月~:学校推薦型選抜

1月中旬:共通テスト

2月下旬:前期日程

3月中旬:後期日程    

 

私立大学:

8月~:総合型選抜

9月~:指定校推薦

10月~:公募推薦

1月下旬~:一般選抜    

 

6-生活習慣と学習環境の最適化

スマートフォン対策

物理的制限の重要性(タイムロッキングコンテナをオススメします。)

スマホは学習時間中の完全遮断しましょう。

習慣形成には環境設計が最重要です。       

 

科学的暗記法の活用

分散学習(間隔を空けた復習)

テスト効果(想起による記憶定着)

睡眠と記憶の関係性の理解(睡眠時に記憶が整理されて定着されます。)          

 

7-重要なのは:

今すぐ始めること – 合格者の8割は既にスタートしている

科学的根拠に基づいた学習 – 効率的な方法で差をつける

多面的な入試対策 – 一般選抜だけでなく推薦入試も視野に

 

まとめ

大学受験を取り巻く環境は年々厳しくなっています。しかし,正しい情報に基づいた早期の準備と科学的な学習法により,必ず道は開けます。 今の努力があなたの未来を大きく変えます。 自らの人生を切り開くため,今日から全力で取り組みましょう!