綿町校小中部【理科の入口⑤】
すべり台はどこまで速くなるのか
こんにちは、岡村ゼミナール綿町校の理科担当 たばた です。
公園にあるすべり台。小さい子どもから小学生、大人でもひそかに楽しんでいる人がいます。あのスルスルーッとすべる感覚、なんだかクセになりますよね。
さて、すべり台でこんなことを考えたことはありませんか?
> 「もし、このすべり台がずーっと長く続いていたら、どこまでも速くなっていくのかな?」
たしかに、すべり台のスタート地点は高いところにあります。そこからすべると、はじめはゆっくり。でも、だんだんスピードが出てきますよね。
では、すべり台がどこまでも長くて、ずーっと下り坂だったとしたら?
そのとき、人はどんどん加速して、最終的にはものすごい速さになるのでしょうか?
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結論から言うと……
ずっと加速する、ということはありません。
ある程度までは速くなっていきますが、どこかでスピードは一定になり、それ以上は加速しなくなります。
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それはなぜか?
キーワードは2つあります。
1. 摩擦(まさつ)
2. 空気の抵抗(ていこう)
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「摩擦」ってなに?
すべり台をすべるとき、じつはすべっている本人とすべり台のあいだで「こすれ合い」が起こっています。
このこすれ合いを「摩擦」といいます。
この摩擦があることで、スピードが出すぎないようになっているのです。
すべり台の素材や、服の材質によって、すべりやすさがちがうのはこのためです。
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「空気の抵抗」とは?
私たちはふだん意識していませんが、空気の中を生きています。
すべり台を速くすべると、体は空気をグイグイ押しのけながら進みます。
このとき、空気からも「ちょっと待った!」と言わんばかりにブレーキがかかっているのです。
これが「空気の抵抗」です。
速く動けば動くほど、空気の抵抗も大きくなる──これがポイントです。
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スピードはどこかで止まる
すべり始めたときは、重力の力で加速します。
でも、ある速さまでくると、摩擦や空気の抵抗のチカラとつり合って、それ以上スピードが上がらなくなります。
このように、「あるところでスピードが一定になる」というのが、すべり台にひそむ理科のひみつです。
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ふだん遊んでいるすべり台にも、たくさんの「理科」がかくれています。
「なぜこうなるの?」と感じたときが、理科の入口です。
なお、先生が授業で親父ギャグですべった時は、ちゃんと空気(抵抗)を読んで止めますのでご安心ください。
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