兵庫県立大学工学部が大幅改組で受験チャンス拡大!
令和8年度入試(現高校3年生対象)から,兵庫県立大学工学部において大規模な入試制度改革が実施されます。特に注目すべきは,新たに指定校推薦制度が導入されることと,学部の大幅な改組です。今回は,この重要な変更点について詳しくご紹介します。
1. 最も注目すべき変更点:指定校推薦制度の新設
これまでなかった指定校推薦が新たにスタート
兵庫県立大学工学部では,これまで附属校にしか指定校推薦制度がありませんでしたが,令和8年度入試から 「学校推薦型選抜(指定校)」 として新設されます。
- 選抜方法:調査書,志望理由書,口頭試問,面接
- 対象校:兵庫県内の高校
この制度により,対象となる高校の生徒は,共通テストや個別試験を受験することなく,学校での成績や面接等で合格を目指すことができます。
女子特別枠も拡充
同時に 「学校推薦型選抜(女子特別枠)」 も設けられ,理工系分野への女子学生の参加促進を図っています。
- 募集人員:17人
- 選抜方法:調査書,適性検査,小論文,面接
2. 学部組織の大幅改組
3学科から1学科への統合
これまでの3学科による募集から,工学科1学科による学部一括募集へと変更されます。
新しい5つのコース制:
コース名 | 主な研究分野 |
---|---|
電気電子工学コース | ナノ電子材料、電子回路、レーザー、半導体、電気自動車制御 |
知能情報コース | AI、データサイエンス、光通信、pythonプログラミング |
機械工学コース | ロボティクス、流体医工学、三次元CAD、熱工学、ドローン |
材料デザインコース | 摩擦・摩耗予測、グラフェン、材料工学、機能性高分子 |
化学コース | 半導体、電池、医薬品開発、化粧品開発、人工DNA、光触媒 |
志望変更の柔軟性が向上
- 第3志望まで選択可能
- 入学後のコース変更も可能
- まだ専門分野を決めかねている学生にとって,非常に魅力的な制度です
3. 一般選抜の受験負担軽減
個別試験(2次試験)科目の大幅削減
従来: 数学,理科2科目,英語(計4科目) 新制度: 数学,理科1科目(計2科目)
この変更により,受験生の負担が大幅に軽減され,より多くの学生が挑戦しやすくなります。
共通テストでの「生物」選択が可能に
理科科目として新たに「生物」が選択できるようになり,生物系に強い学生の受験機会が拡大しました。
4. 兵庫県在住者への特別支援
学費免除制度の継続
3年以上兵庫県に在住している方は所得に関わらず以下の学費が免除されます:
- 学部4年間の入学料・授業料
- 大学院博士前期2年間
- 大学院博士後期3年間
この制度により,経済的負担を心配することなく質の高い教育を受けることができます。
5. 特別教育プログラム「X人材育成プロジェクト」
大学院進学を見据えた早期教育
希望者は学部生のうちから大学院の講義を受講でき,大学院には無試験で研究室へ配属されるという画期的なプログラムです。研究者を目指す学生には非常に魅力的な制度といえるでしょう。
まとめ
兵庫県立大学工学部の今回の改組は,受験生にとって大きなメリットをもたらします:
- 指定校推薦制度の新設により,新たな進学ルートが開拓
- 学部一括募集により,専門分野選択の柔軟性が大幅に向上
- 一般選抜の科目削減により,受験負担が軽減
- 推薦入試の拡充により,多様な入学機会を提供
これらの変更により,より多くの学生が自分に適した方法で兵庫県立大学工学部を目指せるようになりました。
進路選択の際はこれらの新しい制度を十分に検討し,自分に最適な受験方法を選択することをお勧めします。
詳細な入試情報については,必ず大学の公式発表をご確認ください。
お問い合わせ:岡村予備校 079-224-0551