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姫路駅前校

綿町校小中部【理科の入口⑤】

公開日:2025.07.14

すべり台はどこまで速くなるのか

こんにちは、岡村ゼミナール綿町校の理科担当 たばた です。
公園にあるすべり台。小さい子どもから小学生、大人でもひそかに楽しんでいる人がいます。あのスルスルーッとすべる感覚、なんだかクセになりますよね。

さて、すべり台でこんなことを考えたことはありませんか?

> 「もし、このすべり台がずーっと長く続いていたら、どこまでも速くなっていくのかな?」

たしかに、すべり台のスタート地点は高いところにあります。そこからすべると、はじめはゆっくり。でも、だんだんスピードが出てきますよね。

では、すべり台がどこまでも長くて、ずーっと下り坂だったとしたら?

そのとき、人はどんどん加速して、最終的にはものすごい速さになるのでしょうか?

結論から言うと……

ずっと加速する、ということはありません。

ある程度までは速くなっていきますが、どこかでスピードは一定になり、それ以上は加速しなくなります。

それはなぜか?

キーワードは2つあります。

1. 摩擦(まさつ)

2. 空気の抵抗(ていこう)

「摩擦」ってなに?

すべり台をすべるとき、じつはすべっている本人とすべり台のあいだで「こすれ合い」が起こっています。

このこすれ合いを「摩擦」といいます。

この摩擦があることで、スピードが出すぎないようになっているのです。

すべり台の素材や、服の材質によって、すべりやすさがちがうのはこのためです。

「空気の抵抗」とは?

私たちはふだん意識していませんが、空気の中を生きています。

すべり台を速くすべると、体は空気をグイグイ押しのけながら進みます。

このとき、空気からも「ちょっと待った!」と言わんばかりにブレーキがかかっているのです。

これが「空気の抵抗」です。

速く動けば動くほど、空気の抵抗も大きくなる──これがポイントです。

スピードはどこかで止まる

すべり始めたときは、重力の力で加速します。

でも、ある速さまでくると、摩擦や空気の抵抗のチカラとつり合って、それ以上スピードが上がらなくなります。

このように、「あるところでスピードが一定になる」というのが、すべり台にひそむ理科のひみつです。

ふだん遊んでいるすべり台にも、たくさんの「理科」がかくれています。

「なぜこうなるの?」と感じたときが、理科の入口です。

なお、先生が授業で親父ギャグですべった時は、ちゃんと空気(抵抗)を読んで止めますのでご安心ください。

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