すべてがFになる【岡村予備校】
河合塾から最新の「大学入試難易予想ランキング表」が発表されましたね。
保護者の皆様の中には,「この大学が今ではこんな偏差値に?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
この20年間,18歳人口は減少を続けている一方で大学の数はむしろ増加してきました。そのため大学進学自体の競争倍率は下がり,「大学に入るだけなら」以前よりも入りやすい時代になっています。
実際,現在,私立大学のおよそ6割が定員割れを起こしているのが現状です。
これは18歳人口がまだ100万人を超えている現在の数字です。数年後にはこの人口が100万人を下回り,2035年以降は大幅に減少することが確定されています。
こうした状況の中で,いわゆる「BF(ボーダーフリー)」と呼ばれる大学,また俗に「Fランク大学」と揶揄される大学の中には,今後,学生募集の停止や大学自体の閉鎖を余儀なくされるケースも出てくるでしょう。
そればかりか,かつては“名門”とされていた大学までもがここ数年で大きく偏差値を下げている現実があります。
(具体的な大学名は伏せますが,「まさかこの大学が…」と思われるような例も見られます。)
国公立大学でさえも安泰とは言えません。地方の国公立大学の中には,倍率が1.0倍を割るケースも散見されるようになってきました。
こうした動向を見ると,将来的にはごく一部の大学を除いて,偏差値や序列に基づく大学の差は曖昧になり,「偏差値では測れない大学」ばかりになっていくかもしれません。
とはいえ,これは決して悪いことばかりではありません。
個人的な見解ではありますが,偏差値に縛られず自分の興味・関心に沿って学びたい分野や研究に専念できる大学を主体的に選べる時代になるという意味では,むしろ歓迎すべき変化とも言えるでしょう。
岡村予備校では,こうした最新の大学入試情報や,これからの時代を見据えた大学選びの考え方,そして将来のキャリア形成に繋がる進路選択について,説明会などの機会を通じて生徒・保護者の皆様に具体的にお伝えしております。
来月には高校1年生を対象とした「文理選択説明会」も予定しております。
進路選択の第一歩となる,そして将来の可能性を広げるための大切な情報を提供する予定です。
【岡村予備校】
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