やる気スイッチを作り出そう!
やる気スイッチを作り出そう!
勉強のやる気が出ないときは、「作業興奮」を利用してモチベーションを引き出しましょう。
とりあえず「1分音読」をやってみよう。
学校やクラブ活動を終えた後、勉強をしようとすると、どうしても疲れてしまってやる気が出ないときもあるかと思います。そんなときは、「とりあえず1分だけ」音読をしてみましょう。気持ちよりも先に、まずは手や体を動かすのです。
題材は何でも構いません。英語の教科書でも、暗唱文のリストでも。なんなら、社会や国語、理科の教科書でもいいのです。自分が理解しているものであればいいのです。
人間の脳は“現状維持”を好みます。また、難しいことをする際にも脳の感情を司る部位が優位に働きがちです。「勉強を始める=面倒くさい」と感じやすいのは、理屈よりも感情が優位になりやすい“脳の仕組み”によるものなのです。
そんなときこそ、筋肉を動かしてやる気を引き出す“アセチルコリン”の分泌を促しましょう。気が進まないときであっても、動き始めれば「さあやるか」という気持ちになれることも多いものです。勉強に関しては、『考えるより即行動』を心掛けてみましょう。
5~15分の短い目標時間からスタートする
「とりあえず動きだす」が達成できたら、「5~15分だけ」と短い目標時間を設定し、勉強をしてみましょう。
個人差があるものの、「作業興奮」は5~10分くらいで発生し始めます。勉強のハードルを下げることで始めやすくなりますし、「作業興奮」が現れるころには、「もう少し進めてみようかな」という気持ちが湧いてきます。
また、やる気が起こりにくいときは「15分勉強して5分休憩する」というサイクルを繰り返すのもおすすめです。勉強を途中でやめたとき、脳は「続きが気になる」と感じます。これをツァイガルニク効果といいますが、勉強のモチベーションを保ちやすくするのに効果的です。
「作業興奮」とは、脳の仕組みのひとつです。
人は“動き出したとき”に指先、視覚から刺激を受けます。すると脳の“側坐核”という部分が反応し、アセチルコリンという物質(神経伝達物質)を多く分泌するのです。
アセチルコリンにはやる気を引き出し、集中力をアップさせる効果があります。とりあえず始めただけで、やる気が湧いてくるのです。これを「作業興奮」と呼びます。
「作業興奮」は作業を始めてから5~10分ほどで起こります。また、「テキストの半分を勉強できた」「問題が解けた」など、勉強で達成感を覚えると、脳は“ドーパミン”を分泌します。“ドーパミン”によって快感や達成感を覚えると、さらなるやる気につながる……というふうに、良いサイクルが生まれるのです。
さあ、スイッチ・オン‼