こんなことがありました。
中2理科、生物で「反射」を勉強します。熱いものに触れると思わず手を引っ込める、というような脳に関係しない刺激に対する反応を反射と言います。危険から身を守ることや、体の調子を整えることに役立っています。
また、高校の生物で「条件反射」という内容を習います。パブロフの犬で有名です。生物学者パブロフは、犬にえさをやると同時にベルを鳴らします。エサを食べるときに唾液が出るのは反射です。しかし、エサをやるのと同時にベルを鳴らすことを続けると、ベルを鳴らしただけで唾液が出るようになります。唾液とベル、この一見関連のないようなものに体が反応してしまう、これが「条件反射」です。
先日のことです。知人からもらったノンアルコールビールを飲みました。酒に酔ったような気がしました。
ノンアルコールのはずなのに…、今から運転して出かけなければならないのに…。ひょっとして工場から出荷されたときはノンアルコールだけど、その後自然発酵してアルコールが生じたのではないか…。缶に記載されているS社のお客様センターに電話しました。
「弊社といたしましては、あくまでアルコールフリーのものを出荷いたしてります。飲まれた印象につきましてはお客様により、個人差がありますので何とも申し上げられません。」とのこと。
「ただ、ビールに似た味わいを出すために同じように麦芽やホップを原料として使用しておりますので、あるいはビールを飲まれたように感じられたのかもしれません。」
ん?これって条件反射か?アルコールが入っていないのに、ビールの(ような)味を感じて、体がアルコールを飲んだ時のような反応を示している!
アルコールに対する体の「酔い」は反射ではないので、「条件反射」とはいえないかもしれません。
ネットで検索してみますと「ノンアルコールビール 酔う」と出るので、私だけではないのだと、妙に安心しました。
とりとめもない、日常の1コマでした。