私立中学に通う価値

 本日は岡山白陵の合格発表の日です。そういえば昨年、近所のお子さんが受験して合格しました。岡山白陵の合格で勢いをつけて、高砂市の白陵中学へ挑んだのですが、合格最低点にわずかに届かず不合格だったそうです。岡山白陵入学後は6時過ぎの電車に乗り、8時過ぎに学校に着く生活が始まりました。通学に片道2時間、往復4時間、そんな学校に行く価値があるのかな、と私は思っていました。

 その子は、近所の中学に通う小学校時代の友達に会うと「毎日岡山まで通うのは大変だ、みんなと同じ中学に行けばよかった」と言っているようです。「片道5分、幼馴染が大勢通う学校の方がいいに決まっている」とその子の母親も愚痴をこぼしていました。「良い学校だけど遠いよね」と言って、岡山白陵に合格しても、賢明女子学院に通うことを選んだ友達もいたようです。これは私立中学に通う価値って何なんだろうと、私が考えるようになったきっかけのお話です。

 ところで、「高砂市の白陵中学以外は行く価値がない」と言って他の中学を全く受験させない保護者の方が多くいるのも事実です。やはり偏差値が高く、進学実績の良い学校でなければ年間100万円もの学費を払う価値が無いと思うのでしょう。しかし、肝心の受験生本人は他の学校も受験してみたいようです。できればどこかの私立中学に合格して、私立中学に通いたいと思っていることでしょう。ここで皆さんに考えていただきたいのが、偏差値が高くない、しかも遠方の私立中学に通う価値はあるのかということです。

 私立中学に通う価値は4つあると私は思います。

 まず、公立中学、公立高校では決して学べない高度な勉強ができるのです。その証拠に医学部に合格する生徒の割合を比較すると圧倒的に私立中高一貫校で学んできた生徒が多いのです。やはり進学実績が重要な私立校の医学部受験ノウハウは公立高校と比べ物になりません。

 2つめは医学部以外の大学受験に関しても、やはり私立中高一貫校に通う方が有利だということです。ある生徒が私立中高一貫校に通って大学受験した場合と、公立中学、公立高校に通って大学受験した場合では大学ランキングで1ランクは差がつくという統計結果があるくらいです。大学ランキングが1ランク違ったら、やはり学歴として世間的な評価も上がるでしょうし、生涯獲得賃金アップにも影響します。それは38年間、正社員で働いたとしても600万を下ることはないでしょう。私立中学では落ちこぼれた生徒が中3から公立中学に転校すると簡単に学年トップクラスになれるほど、私立中学と公立中学では、学んでいることのレベルが違うのです。

 3つ目は良い生徒が多いということです。何を持って良いとするかですが、学力や家柄や親の職業などではなく、人間性です。よく言われるのが年賀状に書かれている内容が全然違うということです。近所の小学校時代の友人から来る年賀状は簡単な挨拶だけが多く、良くても近況報告が書いてあるくらいです。しかし、私立中学の同級生からの年賀状は日頃の友達付き合いに対する感謝の言葉や部活動での頑張りをねぎらう言葉が書かれている事が多いようです。そのような私立中学の人間関係の中で過ごせば他人に対する思いやりや感謝の気持ちを持った人間に成長するのではないでしょうか。

 4つ目は私が一番重要だと思うことですが、自己鍛錬ができることです。私立中学入学のための受験勉強はいうまでもなく、私立中学入学後も高度な学習を続け、遠くの学校に通うことをいとわず、理想とする自分に近づこうと努力した結果、公立中学で3年間過ごすだけでは得られない精神的な成長が得られるのではないでしょうか。

どんな私立中学でも、努力して入学した学校に通うことに無駄は無いと思います。

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